長髪男性

世間では、

  • 女は、ロングにミディアムにショートに、色々ヘアアレンジして当たり前
  • 男は、短髪であって当たり前(という観念すら生じないくらい短髪が当たり前)

という差別のような状況が見られますよね。

たぶん、多くの人は、そういったことを特別に学校で学んだわけではなくて、生きていて自然に身につけたのではないでしょうか。

そのせいか、長髪の男は、基本的に世間では「なにあいつ」というように見られてしまいます。

最近は個性を重んじる時代になってきたので、もしかしたら以前よりも男の長髪が認められつつあるかもしれません。

しかし、実際私が長髪にしていたとき(まだ3年ほど前)、まわりからの差別や偏見の眼差しを感じることが多々ありました。

諸々の理由で今は短髪ですが、もし可能であれば、本当は長髪のまま過ごしてみたかったものです。

今回は、男の長髪に対する、世間の差別・偏見について、私の体験を踏まえながら考えてみたいと思います。

「なぜ伸ばしてるの?」に隠れた「男なのに」との差別意識

長髪男に驚く女性

私が髪を伸ばしている段階の頃、一番多く受けた質問は、

 「髪、伸びてきたね。なぜ伸ばしてるの?」

といったものでした。

まあ、深く考えなければ、普通の質問なのかもしれません。女性の人たちも、伸ばす伸ばさないで話が盛り上がったりしますからね。

しかし、私の場合、「なぜ伸ばしてるの?」という言葉の裏には、「男なのに」という思いが隠れていることが多かった気がしています。

それは相手の表情から感じ取れましたし、現にある女性から、

「これから暑い夏になるというのに、伸ばすなんて変わってるね」

と言われたこともあります。

たしかに暑い時期に伸ばすのは変かもしれませんが、私はそんな季節的なことなんて気にせず伸ばしていました。

もし女性が髪を伸ばすなら、季節関係なく別に普通のこととして扱われますよね?

上の発言は、相手が「(男だから)どうせすぐ切ることになるだろうし、今から伸ばしたらすぐに夏になっちゃうから馬鹿だね」と勝手に思い込んでいたからこそのものだったと思います。

当然、私のような男が長髪にするなんて、あまり思っていなかったのでしょう。仮に思っていたなら、「もうすぐ夏だけど、この人は冬に向けて伸ばしているのかもしれない」って考えたはずですし。

 (↑私の言いたいこと、うまくまとめられずごめんなさい!)

伸ばすのはファッションコーディネートと同じ

長髪はファッション

ちなみに、私は背中の真ん中くらいまで伸ばしていました。そこまで伸びるのに、だいたい2年くらいかかりましたね。伸びてからは、ウェーブのパーマをかけたりしました。

 ※ 上の画像は、もちろん私ではないのであしからず。

そんな風になってからも、「なんで伸ばしたの?」と何度も何度も色んな人に訊かれました。

私が長髪にしていた理由は、女性がファッション感覚でロングヘアにするのと同じようなものだったので、毎度返答に困ってしまいました。

「なんとなく伸ばしたかったから」と答えていたことが多かったと思いますが、「そんなことないでしょ」と踏み込んでこられたこともあります。

私が女性なら「そうなんだー」で済んだのかもしれない事なので、「私が男だから踏み込んでくるんか?」と思ってしまいましたね。

・・・ここまでお伝えした内容は、まだマシです。
「男なのにこんな髪して・・・」と言われたこともあり、そんなときはさすがにショックを受けました。

なお、以上の話とは別に、私自身が髪を伸ばしたときの深層心理についても考えてみました。
興味がありましたら、記事「長髪の男(過去の私)の心理とは・・・?」をご覧ください。

差別・偏見に悪気はないから厄介

差別・偏見に悪気はない

きっと、「男なのに髪を伸ばして・・・」と思う人に、悪気はないでしょう。

日本の社会自体がそうなってしまっており、個人個人に罪はない。男の長髪が差別や偏見の目で見られる社会に生まれ、その社会で育てば、無意識のうちに「男の長髪はおかしい」との観念が心の深層に植えつけられてしまうはずです。

だから、厄介なんですよね。

個人の問題であれば、悪いことを言った人の考えを改めようと努めたり、ケースによっては付き合いを断絶すれば良いのですが、社会全体の問題なので、私の力ではどうにもならないですし、逆に回避しようにも回避できません

面接試験にしろ仕事での付き合いにせよ、確固たる意思を持たない限り、また、個性を重んじる業界でない限り、不利で不快な思いをするのは長髪男側です。

だから、断髪して、社会に自分を合わせなければならなくなります。

まあ、私の場合はもっと別の理由で短髪にしましたが、社会からの圧力に我慢できず、仕方なく切ってしまう人も少なくないように思いますね。

私が短髪にした後のまわりの反応

短髪にした後のまわりの反応

私が髪を短くするときは、とても勇気がいりました。とある理由で切らなければならなくなったのですが、涙を飲んで美容師に切ってもらいました。

その美容師には、「長いのも似合ってたけど、短いのもイメージが変わっていいね」と言われました。営業的発言だったとは思いますが、その発言に嫌な思いはしませんでしたね。

しかし、問題はまわりの人たち。

9割方、「やっと短くなったか!」「男はこうでなきゃ!」と顔に書いてあるにもかかわらず、「短髪いいね!」「若々しくなっていい感じだよ!」とべた褒め。

私の短髪を残念だと思ってくれたのは、「長髪やめちゃったの?寂しいなあ」と言ってくれた一人の個性派おばさまと、「切っちゃうなんて惜しいね」と言ってくれた天然系おねえさん(この方は長髪時代の私を写真でしか知らない人)

ほか、よく会う友人が「長い髪も短い髪も、俺にはよく分からんけど、長髪そんなに変だったかな?」と言ったくらいですね。

上記の個性派おばさまは、こうも言っていました。「この日本はね、個性を潰そうとするのよね。私もこんな服装してるから色んな人に白い目で見られるけど、もうこの歳だし気にしてない!」と。

私にとっては大変印象的で、なんだか嬉しくなった瞬間でもありました。

うがった見方(差別意識)はほかにもある

うがった見方はほかにもある

今回は、男の長髪への差別・偏見に関するお話ですが、ほかにもいっぱいあると思います。

男が女らしいことをやると、全体的にうがった見方をされてしまいますよね(そもそも「男らしいとは?女らしいとは?」というところから考える必要があるかもしれませんが、割愛します)

例えば、保湿ケアでさえ、まだまだ「なんで男なのに?」と思う人がいると思います。

男の保湿ケアについては最近はメジャーになりつつあるのでまだ良いと思うのですが、ファンデやフェイスメイクになってくると、話すとちょっと引かれたりしますよね。

男らしさ女らしさとか求めることも大切だとは思いますが、そういうのはまた別次元のお話だと思うのですね。

先ほども書いたように、日本の社会が変わらない限り、偏見はなかなかなくならないでしょう。少しずつ変わってきている部分もありますが、まだまだ道のりは長いと思いますね。

男が長髪でいることは、悪いことではないはずです。

不潔だと決めつける人もいますが、きちんと手入れすればOKです。「男だから不潔だと思われて当然」と言う人がいたら、それこそ差別であり偏見だと思いますね。

もっとも、そういう認識を植え付けたのは、これまでに築き上げられた社会であるとは思います。

なお、かなり昔は男性が長髪でも普通の時代があったみたいですね。

まとめ

今回は、男の長髪に対する差別・偏見について、私の体験を踏まえて考えてみました。

たかが個人のオシャレや個性の問題なのですから、そんなに目くじらを立てる必要もないし、「男なのに長髪だなんて変な人だ」とレッテルを貼る必要もないはずです。

それに、放置すれば不潔ですが、きちんと手入れしているなら問題ないはずです。

差別・偏見の思いを持つ方には、もっと思考力・想像力を働かせていただきたいなあと切に願います。

「短髪にしてしまった奴が何を偉そうに!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、悩んでいる方や窮屈な思いをしている方にとって、少しでもストレス緩和になったのでしたら幸いに思います。

では、チュス!!