長髪の男の心理

今は短髪ですが、かつて私は、数年間長髪でした。

長髪時代には、よく人から、

「なんで髪を伸ばしているの?」
「どんな心境なの?」

といった質問を何度か受けました。

そのたびに私は返答に困ってしまいました。
なぜなら、特に理由がなかったらです。

「伸ばしたいから」伸ばしていたわけです。
女性がロングヘアにするのと同様に、私もただ伸ばしていただけにすぎません。

とはいえ、何度も質問を受けるうちに、私は深層心理を考えるようになっていきました。
「髪を伸ばすようになった、私の心の変化とは何だろう」と・・・。

心理って、ちょっと考えてみないと分からないことが多いですよね。

というわけで今回は、過去の私の心境等から、長髪にする心理について紐解いていこうと思います。

髪を伸ばそうと思い付いた瞬間

まず、私が髪を伸ばそうと思い付いた瞬間について思い返してみます。

それは、まだ小学時代の頃。

小学時代の私は、よく、ビデオでアニメ『美少女戦士セーラームーン』を観ていました。
それはもう大好きなアニメで、今でも好きです。

そこにですね、髪の長い面白い敵キャラが出てきたんです。
ダークキングダムの四天王のうちの、

  • ネフライト
  • ゾイサイト
  • クンツァイト

です。
これら3人は、髪型や色は違えど、皆長髪です。
(あと1人はジェダイトっていうんですが、そいつは短髪です。)

ネフライトは、紅色のウェーブのかかった凛々しい長髪
ゾイサイトは、ウェーブのかかった金色(もしくは亜麻色)の美しい長髪のひとつしばり
クンツァイトは、ストレートでシュッとした白色の長髪

良かったら調べてみてください。

これら3人は、(彼らは至って真面目ですが)私から見たら面白い人たちで、妙な魅力がありました。

幼い私は、「自分もいつかああやって髪を伸ばしたいなあ」と思うようになりました。
単純に、好きなキャラクターが長髪だから、自分もしたくなったというわけです。

たぶん、ほかにも同じような人、いると思います。
長髪に限らなくても、アニメに影響されて変身願望がわく人は多いでしょう。

とりあえず、以上が発端だと思っています。

20代半ばまでは短髪人生だったが女性に変身したことも

幼少時から20代半ばまでは、ずっと短髪でした。

そりゃそうですよね。
学校では校則等がありまして、髪の襟足がちょっとでも長いと、生活指導担当の教員から「髪切ったらもう一度見せに来なさい」でしたから。

そもそも、中高時代は部活や勉強に忙しく、ファッションとかについては全然気が回っていませんでした。
「髪を切れ」と言われたのも、ただ床屋に行く時間がとれなかったからです。

しかし、電車の中とかで長髪男性を見かけると、

「おっ、長髪の男性、いいなあ

と思ったりすることもありました。

しかも、セーラームーンのアニメは、高校生になってもビデオで観ていたので、先ほどの3人が出てくるたびに、

「大学生になったら髪を伸ばしたいなあ」

と思いました。

で、いざ大学生になってみたら、「女性にモテたい」という思いが強まってしまい、「長髪にはしない」という思いも生まれてしまいました。

だって、長髪の男性は偏見の目で見られることが多いですからね。
(これについては「男の長髪を笑うという差別・偏見について思うこと」をご覧ください。)

結局、(ミディアムショートくらいまで伸ばしてパーマをかけた時期はありましたが、)総じて短髪のまま過ごしました。

でもですね、一時期、演劇サークルで女性の役をやったことがあって、そのときにカツラをかぶりました。
メイクの練習もしたし、女性らしい立ち振る舞いの勉強もしました。

そのせいでしょうかね、なんか、「かわいくなりたい」みたいな気持ちが生まれちゃった(目覚めちゃった?)んです。

普段は短髪でしたが、カツラを大切にしたし、家ではしょっちゅう服を頭にかぶり、ロングヘアに見立てて女性のマネをしたりしていました。

(というか、それ、幼い頃もやってましたわw)

・・・そうこうして、「長髪にしたい!」という気持ちを、久々に思い出しました。

大学卒業後は社会人になりました。
当然長髪にはできませんでした。

でも、仕事をやめてから大学院に進学。
そこでついに、20代半ばにして私は髪を伸ばすことを決意できました!

髪が伸び切った頃にはとっくに大学院を修了する頃でしたが、ウェーブのパーマもかけてみました。
その頃の画像、あまり写りの良いのがなかったですが、一応載せておきます。

ロングヘアの私

よく見ると、アイラインまでしてますね!

なお、この後も伸ばし続け、最終的に、髪は背中の真ん中くらいまでいきました。
ロングヘアの美しい女性から「私より長いって、どういうこと!?」と突っ込まれたくらいですw

「女性になりたい」わけではないが「女性らしさ」が欲しかったのかな

幼少期は、

「ゾイサイトやクンツァイトみたいになりたい!」

って思っていたものの、ときおり女性のようなマネをしてみたり、女性のフワッとした感じに憧れたりしたわけなので、結局のところ、心のどこかで「女性らしさ」を手に入れたかったのかもしれません。

「女性らしい」というと漠然としていますが、なんといいましょう、物腰柔らかな状態というか、どこか淑やかで、でもなんとなく陰があって・・・、よく分からないですがそんな感じです。

逆を考えるといいですかね。
私は、「男らしい」のがあまり好きではなかったんです。

  • 女性をリードしていくようなイケイケな感じ
  • 汗水垂らしてハッスルする
  • 女性にかっこいいところをバーンと見せる
  • ガッツリ稼いで女を養う
  • 人前で力が強そうに見せる

といったようなものが、私は好きではありませんでした。

人からは、よく「女性的感性を持っているね」と言われましたし、やはり、私は無意識のうちに「女性らしさ」を自分に求めていたのかもしれません。

大学時代にやった女性の役も、実は「はまり役だね」と言われたんですよ。

↑ほら、こうやって自分語りをし出したところ、どことなく女っぽいと思いませんか?(^^;)
いや、男に対してはこれを「女々しい」というわけですが・・・w

で、私は元々アマノジャクな性格(かつ頑固)で、それが「女性らしくなりたい」という思いに拍車をかけ、余計に長髪にしたくなったのかな?と思っています。

心理はざっとそんな感じだと思います。

どこか「守ってもらいたい」という心理もあったのだろうか

ちょっと思い返してみたところ、髪を伸ばし始める頃当時の私は、現実から目を背け、やたら夢ばかり語っていました。

具体的には、「お金なんかなくても、愛があれば…うんぬんかんぬん」と。

しかし心の奥底の思いは逆。
自分に自信がなく、どこか焦っていたんです。

大変なのは、自分だけでなく皆も同じはず。
なのに私は「なんで自分はこんなにもダメなんだ」と思っていたこともありました。

この頃は、心が大変デリケートな状態になっていて、社会の批判をしたり、人を見ては勝手に品定めしたりしていました。
にもかかわらず、人前ではニコニコと笑顔を振りまいていました。

・・・つまり、本当は手助けがほしかった
誰からでもいいから、やさしい言葉を聞きたかった

だから笑顔でいた。

でも、「社会が悪いから今の自分はこんな目に遭っている」と考えていた。
(大学院に通っていましたが、お先は真っ暗だったんです)

・・・すみません。話がごちゃごちゃしてきましたね!
自分で書いていても、ちょっとワケが分からなくなってきました。まるで恋する乙女の心のようだw

長い髪は、輪郭だけでなく、心も包んでくれた

長い髪は、顔の輪郭を包んでくれるので、女性の多くはそれをうまく生かしてオシャレをしています。

私の場合も、輪郭をごまかすことはできましたが、それよりも、顔の表情を少しぼやかしてくれるところが良かったです。

短髪だと、ストレートに顔の表情が相手に伝わります。
一方長髪だと、髪で顔の一部や額の一部が隠れる分、表情がオブラートに包まれるんですね。

だから、人からは優しげ・控え目に見えます。
実際、自分自身も、なんとなく心がピンク色のように穏やかになりました

(でも私の場合、優しいというより「暗そう」って見られることが多かったですけどねw)

表情がぼやけるというのは、私にとっては、心を守ることにもつながりました。
「守る」というと大げさですが、平たくいえば、なんだか安心したんです。

男性ゆえの男らしさが隠れるし、ナイーブな気持ちになってもちょっと絵になる(気がする)。
ピリピリしていた心が、なんとなく癒されていく・・・。

そんな感じでしたね。

短髪へ・・・

数年間、長髪時代が続きましたが、仕事等の関係で、短髪に戻りました。
本当は切りたくなかったんですが、仕方なく、勇気を出して切ってもらいました。

いや、もしかしたら、「自分は変わるんだ!」という思いが強く働いたのかもしれません。

美容院では、「バッサリお願いします」とオーダーしました。
その後の会話は以下のとおりです。

  • いつもの美容師:「え!?本当にいいの?」
  • 私:「短くするのは私の使命でもあるので、腹をくくっています。よろしくお願いします」
  • いつもの美容師:「今回、そんな大切なことを私に任せてくださり、大変光栄に思います」

ここではじめて、髪を切るということを、一瞬後悔しそうになりました。
が、ハサミが入った瞬間、これまでにないほどの爽快感を感じました。

ハサミは、髪を切っただけでなく、これまでの私との縁をも切りました。

ベリーショートになりましたが、ちょっぴり「男らしいというのも悪くないかもな」と思うようにもなりました。

これから先、長髪にするかしないか

ベリーショートにしてから何年か経ちますが、それからは、長髪に戻そうという気持ちはあまり湧き起こってきません。

いや、たま~に、「また長髪にしてみようかな」と思うことはあります。

でも、長髪には長髪なりのデメリットがあるんで、それを思うと「今のままでいいや」という気がするのです。
(デメリットやメリットについては、「男が長髪にすることの日常面でのメリット・デメリット」という記事にまとめてあります。)

ただ、誤解のないように言っておくと、男性が長髪であることは、何らおかしいことではないですし、悪口を言われる筋合いもないと思っています。

長髪時代は、何かと後ろ指を指されることがもありましたが、一言でいえば、長髪は個性。
それも、趣味やファッションの同一線上にある個性であり、忌み嫌われるべきものではないはずです。

詳しくは、上のほうでもご案内した、「男の長髪を笑うという差別・偏見について思うこと」という記事をご覧いただければと思います。

まとめ

心理的なお話をしようとしたものの、なんだかとりとめのないお話になってしまいました。
なんとなくでも、分かっていただけたのでしたら嬉しく思います。

まとめると、以下のとおりです。

  • 伸ばしたいと思ったきっかけは、アニメ『美少女戦士セーラームーン』の敵キャラへの憧れ!
  • その憧れは、見え隠れしながらずっと続いた!
  • 同時に「女性らしさ」を求めるようにもなっていた!
  • それは「男らしさ」があまり好きではなかったから!
  • プラス、アマノジャクな性格でもあったから!
  • 髪を伸ばす頃は、ついにナイーブな気持ちが増大し、長髪を求める心が強まった!
  • その結果なのか、念願の長髪になった!
  • 長髪になってから、心が穏やかになった!
  • 短髪に戻ったのもまた、心の変化によるものなのかも!

何かしらの参考にしていただければ幸いです。

ちなみに、私が大切にしていたカツラですが、行方が分かりません。
きっと、自宅のどっかの押入れの奥隅で眠っているのだろうと思います。

では、チュス!!