グリチルリチン酸ジカリウムの効果や毒性

化粧水やシャンプーなどの成分表示を見てみると、よく、

 「グリチルリチン酸ジカリウム」
 「グリチルリチン酸2K」

って書いてありますよね。

よく見る成分だから、一体何なのか、効果や毒性・副作用はどうなのか、気になっている人もいるでしょう。

よし!ちょっくら説明したいと思います!
グリルチルドを合わせてグリチル・・・なんてことはありませんからねw

グリチル

グリチルリチン酸ジカリウムとは

グリチルリチン酸ジカリウムは、分けて読むなら「ぐりちるりちんさん・じ・かりうむ」となります。

グリチルリチン酸とは

甘草(カンゾウ)

グリチルリチン酸(glycyrrhizin)は、漢方薬にもなっている甘草(カンゾウ)という多年草の根からとれるものです。
甘草という名からも分かるとおり、相当甘い味のする成分みたいですね。

 補足:同じような名前の成分に「グリチルチン酸」がありますが、これはグリチルチン酸を加水分解したものです。

カリウムと手を繋いで

そのグリチルリチン酸とカリウムを結合させて水に溶けやすくした成分を、グリチルリチン酸ジカリウムといいます。

そのため、グリチルリチン酸=グリチルリチン酸ジカリウム ではありません。
 ※ これらを同じものと説明しているサイトを見かけたので、注意が必要です。

ジカリウムは2Kと書きます(Kはカリウム)。
つまり、カリウムがグリチルリチン酸に繋がっているわけです( 2は「ジ」で、単純にいうと2つってことを表す接頭辞)

 補足:化学式は、グリチルリチン酸は C42H62O16 、グリチルリチン酸ジカリウムが C42H60K2O16 。

「甘草エキス」と書かれることも

まあ簡単にいえば、グリチルリチン酸ジカリウムは甘草由来の成分ってわけです。
そのため「甘草エキス」と書いてある場合もあります。

グリチルリチン酸ジカリウムよりも「甘草エキス」のほうが親近感がわくような気がしますね!

なおほかにも、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸K2、グリチノンK2 といった表記もあるようです。
二カリウムと書いてあっても、「にかりうむ」ではなく「じかりうむ」と読みましょう。

用途

医薬品のほか、洗顔料、化粧水、美容液、クリーム、シャンプー、歯磨き剤、育毛剤などの各種化粧品、そして食品や調味料の甘味料としても使われています。

代表的な効果は「抗炎症作用」

抗炎症作用

これはもうこの場で覚えておかれると良いと思います。
グリチルリチン酸ジカリウムといえば、

 抗炎症作用

です。

抗炎症作用とは、炎症に抗(あらが)う作用。つまり炎症を抑える効果といえます。
消炎作用といったりもします。

医薬品に使われるときは、主に皮膚や粘膜の炎症を抑えることが目的ですね。
風邪薬、トローチ、鼻の薬、目の薬、胃腸の薬、皮膚や粘膜の薬など、多岐にわたります。

抗炎症作用のほかアレルギーにも良いそうで、そういった類の薬にも使われているようです。

注意

化粧品や医薬部外品(薬用化粧品)に使われるときは、「抗炎症作用・抗アレルギー作用がある」と謳うと薬機法に抵触し得ます。
そのため、化粧品等では薬機法に抵触しない書き方で表現されているはずです。

毒性は無いと見て良いと思うが・・・

グリチルリチン酸ジカリウムは、安全性の高い成分だと考えられています。

私も、グリチルリチン酸ジカリウムが配合された保湿化粧品を色々使ってきていますが、一度もトラブルが発生したことがありません。

基本的に、肌に使う場合は毒性は無いと見て良いと思います。
配合においても、特に化粧品はかなり安全面が配慮されているはずです。

しかし、100%安全なものなんてこの世にないでしょう。
今後、研究の進展によっては、新たな毒性が見つかる可能性も無いとは言い切れません。

副作用について

体内に摂取する場合、その摂取量には注意が必要です。

一日の摂取量が 40mg を超えてしまうと、偽アルドステロン症を発症することがあるといわれています。
高ナトリウム血症、低カリウム血症、むくみ、高血圧などの症状がみられるそうですが、詳しくは別途調べてもらえればと思います。

ただ、化粧品等の場合は、そんなに量がありません。
そもそもスキンケアですと体内に入れることはないので、まず論外です(サプリなどにある飲用化粧品は除く)。

化粧品の場合、念のためパッチテストを行おう

安全だとは言っても、100%そうだとは言い切れないのが世の常。
化粧品の場合は本使用の前にパッチテストができるので、可能な限りやったほうが良いでしょう。

グリチルリチン酸ジカリウムの配合・無配合関係なく、パッチテストは安全にケアしていくために有用です。

パッチテストは、上腕の内側で行います。
きれいに洗った後、化粧品を塗布して様子を見、30分後に赤み・かゆみが無いかを確認しましょう。

異常が出たら肌に合わないってことなので、使用中止!

グリチルリチン酸ジカリウムが入っているコスメ例

では、実際にコスメで例をあげてみます。
肌や頭皮の状態を整えたいとき、グリチルリチン酸ジカリウムが活躍してくれそうですね。

顔の保湿化粧品 ジゲン

ジゲンオールインワンフェイスジェル

まずは男性向けの顔の保湿化粧品。
ジゲンのオールインワンフェイスジェルです。

低刺激性で、敏感肌の人にも向いています。
ヒゲを剃った後にしっかりとスキンケアしていけます。

成分表示は容器の裏側にあり、下の画像のように「グリチルリチン酸2K」の文字が記載されています(2Kとは、先ほど書いたようにジカリウムのこと)。

成分表示にはグリチルリチン酸の記載がある

うるおいとハリをもたらしてくれる保湿化粧品ですが、肌が何となくパリパリして落ち着かないとき、これを塗ることで静かになってくれます!

 公式 ZIGEN オールインワンフェイスジェル

薬用育毛剤 グローリン・ギガ

グローリン・ギガは医薬部外品の男女兼用薬用育毛剤です。

医薬部外品は「有効成分」を必ず表示しなければならないことになっており、このグローリン・ギガにも書いてあります。

有効成分は、センブリエキスとグリチルリチン酸ジカリウムの2種。
センブリエキスも育毛成分としてよく聞きますので、おさえておくと良いでしょう。

グローリン・ギガはまだ実際に使ったことがないので効果や使用感については何とも言えませんが、個人的にちょっと気になるので、今回一例として挙げてみました。

 公式 薬用グローリン・ギガ

薬用シャンプー メソケアプラス

メソケアプラスの薬用シャンプー(医薬部外品)もまた、男女兼用のグリチルリチン酸ジカリウムアイテムです。

カリ石けん素地を用い、洗浄力がありつつもほど良くうるおいを保つことを目指しているようです。

有効成分」としては、グリチルリチン酸ジカリウムのほかにサリチル酸が入っているようです。
サリチル酸は汚れを浮かして頭皮をなめらかにしてくれる成分です。

洗った後には、同ブランドの頭皮用ローションで髪の土台をケアしていくのも一方法ですね。
 ※ ローションにはグリチルリチン酸ジカリウムが入っていません。

 公式 メソケアプラス薬用スカルプフォーマットシャンプー

まとめ

以上、今回はグリチルリチン酸ジカリウムという成分に注目し、その効果や毒性、そしてコスメ例を見ていきました。

最後に今回の内容をまとめ、終わりにしたいと思います。

  • グリチルリチン酸ジカリウムは甘草由来のエキス!
  • 代表的な効果は抗炎症作用!
    (ただし、化粧品等ではこの効果をうたえない)
  • 毒性は無いものの、100%安全とまでは言えない!
  • 摂取する場合は一日当たり 40mg を超えないように!
  • 肌や頭皮の状態を整えたいときは、グリチルリチン酸ジカリウム入りのものを選ぼう!

グリチルリチン酸ジカリウムって、いったん覚えてしまうと、その発音がクセになります。
なぜか言いたくなっちゃうんですよねw

あなたはなりませんか?

・・・あ、そうですか。。。

では、チュス!!